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 2005年7月26日にアーケードゲームとしてスタートした『アイドルマスター』(以下、『アイマス』)シリーズが今年15周年を迎えた。それを記念して、アーケード版『アイマス』プロデューサーの小山順一朗氏、『アイマス』シリーズ総合プロデューサーの坂上陽三氏、『アイマス』サウンドプロデューサーの中川浩二氏にインタビューを実施。『アイマス』プロジェクト誕生の経緯や、15年間の思い出など、たっぷり語っていただいた。

ファミ通にて、 『アイドルマスター』15周年記念開発スタッフインタビューが公開されました。

アソビモット:バンダイナムコ知新 第6回 アーケード版『アイドルマスター』誕生秘話【前編】 小山順一朗氏、石原章弘氏、梅木馨氏、深見和佳子氏、三枝芳宏氏、白井崇文氏、坂上陽三氏インタビュー
アソビモット:バンダイナムコ知新 第6回 アーケード版『アイドルマスター』誕生秘話【中編】 小山順一朗氏、石原章弘氏、梅木馨氏、深見和佳子氏、三枝芳宏氏、白井崇文氏、坂上陽三氏インタビュー
15周年記念に公開された開発者インタビューはアソビモットで公開されている「バンダイナムコ知新 第6回 アーケード版『アイドルマスター』誕生秘話」もありますが、ファミ通版インタビューはよりシリーズ全体に触れた内容になっています。

――『アイマス』の楽曲と言えば、初期のころからユーザーによる動画投稿などが盛んに行われていましたが、皆さんはどのように見られていたのでしょうか?

坂上 いまだから言えますが、おもしろがって見ていました。じつは、それがテレビアニメを作るキッカケにもなっていたりもするんですよ。

――それはどういうことですか?

坂上 最初はおもしろがって見ていましたが2~3年経ってくると、ゲームを知らない人たちが、ユーザーさんが作った動画を観て、キャラクターについて勘違いして捉えてしまっているなあと。

――二次創作要素が強くなってきたという感じですね。

坂上 そうですね。悪ノリのまま定着してしまった感じで、たとえば、春香は“黒春香”という見かけと違って腹黒いキャラクターと思う人たちも出てきてしまいました。おもしろがってはいましたが、さすがに事実とかけ離れすぎてしまいまして。そこで、オフィシャルに『アイマス』のアイドルたちはこういうものですよと示さないといけないなというのが、テレビアニメを推進した理由のひとつです。確かに二次創作によって『アイマス』の認知も広がりましたし、プロデューサーさんにも楽しんでもらっていますが、『アイマス』の春香はこういう子ですと改めて伝える必要があると考えました。でも、自分たちのコンテンツを遊んでくれて広がっていくのはうれしかったですし、ありがたかったですね。いまで言うUGC(※1)の走りだったと思います。

※1 UGC……User Generated Contentの略で、一般ユーザーによって作られたコンテンツのこと。
そうだったのか……。